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【Power Automate for Desktop】無償化当初と今を比較してみた

2022年1月31日

目次

・今回のお話
・無償化当初と今の比較
・あったらいいなこんな機能

今回のお話

皆さんこんにちは!突然ですがPower Automate for Desktop(以下PAD)の無償化がいつ頃か覚えてらっしゃいますか?

・・・はい、ありがとうございます。そうですね。2021年3月2日です。

またこの時にPADがリリースされたのではなく、元々Power Automateの一部の機能としてPower Automate Desktopがあり、その機能が無償化されました。(まだこの頃には[for]がなかったんですよね。)

PADが無償化されてからもうすぐ1年が経過しようとしています。

弊社でも当初、キャッチアップなどを行い、特徴やどんな点が優れているのかを調査を行っていました。

無償化当初、PADは時間も知識もそこまでいらずに使える初心者向けのツールではあるものの、正直あまり良いツールとは筆者は思っていませんでした。

ただ、PADは頻繁に大型アップデートやアクションの追加が行われ、この一年足らずでかなり改善されており、これからも使いやすくなっていくと予想しているため、「発展途上のRPAツール」と認識しています。

前置きが長くなってしまいましたが、RPA開発者の人口を増やすために 無償化当初と今の機能を振り返りながら比べ、「少し前に触っていたよ!」という方も戻ってきてもらいましょう。

無償化当初と今の比較

①Excelセル内の値検索

2021年8月のアップデートで「ワークシート内のセルを検索して置換」というアクションが追加されたのですが、セルの検索を行えませんでした。

そのため、特定の列に対してループを回して、特定の値の場合はインデックスをリストに格納してそのインデックスを参照して…のような形でExcel内の値を取得することが多かったのですが、このアクション一つで全て解決してしまいます。 特定の値を検索して置換やその値を基準に処理を展開するなど、処理の幅がグッと広がるアップデートであったと記憶しています。

②「ブロックエラー発生時」のアクションに「ラベルに移動」が追加

2021年9月のアップデートではブロックエラー発生時に「ラベルに移動」が追加されました。

これは個人的に一番好きなアップデートで、それまではブロックエラーを基準に処理を誘導する(ブロックの先頭から/ブロックの末尾へ/次のアクションへ)ことしかできませんでしたが、これにより任意の位置に処理を飛ばすことができ、エラーハンドリングがしやすくなりました。

「ブロックエラー発生時」のアクションに「予期しないロジックエラーを取得」が追加

2021年12月のアップデートで追加された機能となります。

またまたブロックエラーのお話となりますが、「予期しないロジックエラーを取得」が追加されるまでは、リストの範囲外のインデックスを指定するとブロックエラー内部のアクションでも無条件でロボットが停止していたのですが、この機能の追加によって、エラー用の処理作成に苦労することがなくなりました。(前回のブログ記事にもこの機能について書かれていますのでそちらもぜひ!)

他にも細かなアップデートや、アクションの一部が英語になってしまうといったバグも時々ありました。まあこういった部分も含んで「発展途上」と認識しています。

あったらいいなこんな機能

最後にこんなのあったらいいなという機能を紹介して、まとめとします。

①アクションのグループ化

現状ロボットを作る際にサブフローを作成する以外で、アクションをグルーピングすることができない仕様となっています。例えば「初期処理のグループ」「値取得のグループ」のような感じでグループが作成できるようになってくれれば、開発側としても、ロボットが凄く見やすいのにな~って思うことが多々あります。(サブフローをもっと細かく使えと言われたらそれまでなんですが、、、)

②サブフロー切り替え時の画面表示位置への配慮

サブフローの表示切り替えを行うと、最初に表示される位置がランダムとなっています。

アクションはそれぞれ色や大きさに特徴があるわけではないので、毎回「あれさっき説明してた場所どこだっけ、、」「どこの処理を編集しようとしたんだっけ」と探すことになるため、前回開いていた場所かあるいは初期位置まで戻してくれると混乱することも少なくなるのかなと思っています。

「こんな機能があればいいのに」や「こういう代替手段を取っているよ」など、皆さんからのコメント・Twitterのリプなどをお待ちしております!

それでは皆さんよいPADライフを!

弊社では、Power Automate for Desktop 並びに多種多様なRPAツールでの導入支援や、教育などを行っております。 どんな小さな疑問でも構いませんのでご連絡いただければ全力で対応いたしますので、ぜひご連絡くださいませ。