UiPath、「UiPath Orchestrator」のエントリー向けライセンスを提供開始
2019年10月6日
UiPathは、RPAソフトウェア「UiPath」の統合管理を実現する「UiPath Orchestrator」のエントリー向けライセンス「UiPath Orchestrator Basic」を提供開始しました。
現在、多くの企業がRPAの活用による業務の自動化を進めているが、ロボットが稼働する端末が増えると、プログラム更新時のアップデートに時間と手間が掛かるほか、ガバナンスの維持も難しくなります。
RPA導入を成功させるためのポイントのひとつにスケールアップが挙げられますが、スケールアップさせる際の管理性は、RPA活用を進める企業における大きな課題の1つとなっています。
UiPath社では、作成したロボットの実装や割り当て、RPA環境のステータス監視機能、アクセス管理機能などを提供するツールとして、UiPath Orchestratorを提供していますが、この管理機能の充実性もUiPathが多くの企業に選ばれる理由の1つとなっています。
今回、UiPath社では、RPAのスケールアップを容易にし、企業の生産性向上をさらに推進するべく、より多くの企業が導入しやすいエントリー向けライセンスの提供開始を決定しました。
エンタープライズ向けに提供されるUiPath Orchestrator Standardでは、接続可能な「UiPath Robot」(RPA実行インスタンス)および「UiPath Studio」(RPA開発インスタンス)、利用可能なテナントの数がすべて無制限なのに対して、UiPath Orchestrator Basicでは、接続可能なUiPath RobotおよびUiPath Studioはそれぞれ5つ、利用可能なテナント数は1つという制限を設けました。
これにより従来に比べて大幅な低価格で、これまでは導入の検討すらできなかった企業でも導入可能なライセンスを実現しました。
UiPath Orchestrator Basicは、サーバー型RPAを導入するエントリー環境向けですが、利用条件を満たす限りは、デスクトップ型RPAからサーバー型RPAへの切り替えにも利用可能です。
また、今回UiPath社では、UiPath Orchestrator Basicの提供開始とあわせて、非本番環境限定で利用可能な管理ツールおよび実行ツール(「UiPath Orchestrator Non-Production」および「UiPath Non-Production Robot」)も提供を開始しました。
この非本番環境限定ライセンスを利用することで、開発・テスト・評価を非常に安価に実行することが可能となります。
提供元:UiPath株式会社 プレスリリース詳細
記事にもありますが、これまで導入の検討ができなかった企業もこの「UiPath Orchestrator Basic」にて選択肢の幅が広がるのではないかと思います。