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【2026年最新版】デジタル化・AI導入補助金|補助額・対象企業・申請手順などを解説!

2026年3月23日

「デジタル化・AI導入補助金」とは、中小企業・小規模事業者が業務のデジタル化やAI活用による生産性向上を進める際に、その導入費用の一部を国が補助する制度です。

条件に応じて最大450万円(通常枠)の補助を受けることができ、デジタル化やDX推進を後押しする制度として、多くの企業に活用されています。

本記事では、「デジタル化・AI導入補助金2026」について、制度の概要から補助額、申請対象者、申請スケジュール、申請手続きの流れまで分かりやすく解説します。
 

※本記事は2026年3月時点の公開情報をもとに作成しています。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

※本補助金は申請すれば必ず受給できるものではなく、申請内容について審査が行われ、採択された場合に限り補助を受けることができます。

 

1. 前年度(IT導入補助金2025)からの主な変更点

IT導入補助金2025から、「デジタル化・AI導入補助金2026」への主な変更点は、以下の通りです。

変更点① 補助金名称の変更

最も分かりやすい変更点は、補助金の名称そのものです。

2026年度より、「IT導入補助金」から「デジタル化・AI導入補助金」に名称が変更され、従来のITツール導入支援に加え、AI活用やデジタル化の推進をより重視する制度として見直されています。

変更点② 2回目以降の申請に係る申請要件の追加

IT導入補助金2022~2025の間に交付決定を受けた事業者が再度申請する場合、以下の新たな申請要件が追加されました。

①事業計画期間において、1人あたり給与支給総額(非常勤を含む全従業員)の年平均成長率を日本銀行が定める「物価安定の目標」+1.5%以上向上させること。
②交付申請時点で、賃金引上げ計画を従業員に表明していること

要件未達、効果報告未提出の場合は、補助金の額の全部または一部返還となるためご注意ください。
※本要件の適用外となる対象等、詳細は交付規程をご確認ください。

変更点③ AI機能を有するツールの明確化

ITツール検索において、AI機能を有するツールの絞り込みが可能になり、該当するツールにはAIツールであることが明記されるようになります。
AI活用を検討する企業にとって、ツール選定の判断がしやすくなる点もポイントです。

2. 申請枠ごとの補助内容(補助額・補助率など)

本制度では、企業の多様なニーズに対応するため、以下5つの申請枠が設けられています。

・通常枠
・インボイス枠(インボイス対応類型)
・インボイス枠(電子取引類型)
・セキュリティ対策推進枠
・複数者連携デジタル化・AI導入枠

申請枠によって、導入するITツールや目的に応じて補助額や補助率が異なります。
各申請枠・申請類型の補助額、補助率は下記の通りです。

通常枠
補助額
ITツールのプロセスが1~3つまで 5万円~150万円
ITツールのプロセスが4つ以上 150万円~450万円
補助率
中小企業:1/2(※最低賃金近傍の事業者は2/3)
※令和6年10月から令和7年9月の間で、「当該期間における地域別最低賃金以上~令和7年度改定の地域別最低賃金未満」で雇用している従業員が全従業員の30%以上である月が3か月以上あることを示した事業者。
インボイス枠(インボイス対応類型)
補助額
ITツール ~350万円(ITツールが保有する機能が1機能のみの場合:~50万円)
PC・タブレット等 ~10万円
レジ・券売機等 ~20万円
補助率
50万円以下 3/4(小規模事業者:4/5)
50万円~350万円以下 2/3
ハードウェア購入費 1/2
インボイス枠(電子取引類型)
補助額 ~350万円
補助率
中小企業等 2/3
大企業 1/2
セキュリティ対策推進枠
補助額 5~150万円
補助率 1/2(小規模事業者は2/3)
複数者連携デジタル化・AI導入枠
補助額
インボイス対応類型の要件に属する経費 インボイス対応類型の補助額と同等
消費動向分析経費 ~50万円×グループ構成員数
事務費・専門家経費 ~200万円
※インボイス対応類型の要件に属する経費と消費動向分析経費の合計上限額3000万円
補助率
インボイス対応類型の要件に属する経費 インボイス対応類型の補助率と同等
消費動向等分析経費 2/3
事務費・専門家経費 2/3

「デジタル化・AI導入補助金2026」の制度概要は、IT導入支援事業事務局のポータルサイトでも公表されています。
詳細は以下のPDFよりご確認ください。

デジタル化・AI導入補助金チラシ

3. 交付の申請対象者

「デジタル化・AI導入補助金2026」は、中小企業・小規模事業者等を対象としており、幅広い業種・業態が申請対象となっています。

中小企業(飲食、宿泊、卸・小売、運輸、医療、介護、保育等のサービス業のほか、製造業や建設業等も対象)

▼資本金または従業員数のいずれかが以下の基準を満たす場合(個人事業主を含む)

業種分類・組織形態 資本金(資本金の額または出資の総額) 従業員(常時使用する従業員)
①製造業(ゴム製品製造業を除く)、建設業、運輸業 3億円 300人
②卸売業 1億円 100人
③サービス業(ソフトウェア業又は情報処理サービス業、旅館業を除く) 5,000万円 100人
④小売業 5,000万円 50人
⑤ゴム製品製造業(自動車または航空機用タイヤおよびチューブ製造業ならびに工業用ベルト製造業を除く) 3億円 900人
⑥ソフトウェア業又は情報処理サービス業 3億円 300人
⑦旅館業 5,000万円 200人
⑧その他の業種(上記以外) 3億円 300人

「従業員規模が下記以下」の場合対象

業種分類・組織形態 資本金(資本金の額または出資の総額) 従業員(常時使用する従業員)
⑨医療法人、社会福祉法人 300人
⑩学校法人 300人
⑪商工会・都道府県連合会及び商工会議所 100人
⑫中小企業支援法第2条第1項第4号に規定する中小企業団体 主たる業種に記載の従業員規模
⑬特別の法律によって設立された組合又はその連合会 主たる業種に記載の従業員規模
⑭財団法人(一般・公益)、社団法人(一般・公益) 主たる業種に記載の従業員規模
⑮特定非営利活動法人 主たる業種に記載の従業員規模
小規模事業者

業種分類 従業員(常時使用する従業員)
①商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) 5人以下
②サービス業のうち宿泊業・娯楽業 20人以下
③製造業その他 20人以下

※常時使用する従業員とは、労働基準法第20条に規定する「あらかじめ解雇の予告を必要とする者」を意味します。

 

申請対象者チェッカー

「デジタル化・AI導入補助金2026」のポータルサイトでは、「🔗申請対象者チェッカー」が用意されています。
組織形態と業種分類を入力するだけで、自社の申請要件を確認することができるので、ご活用ください。

4. 交付申請スケジュール

交付申請受付は、2026年3月30日(月)10:00~から開始予定です。
現在公表されている交付申請期間およびスケジュールの詳細は、下表のとおりです。

1次締切分
区分 締切日 交付決定日 事業実施期間 事業実績報告期限
通常枠 2026年5月12日(火)17:00 2026年6月18日(木)(予定) 交付決定〜2026年12月25日(金)17:00(予定) 2026年12月25日(金)17:00(予定)
インボイス枠(インボイス対応類型)
インボイス枠(電子取引類型)
セキュリティ対策推進枠
複数者連携デジタル化・AI導入枠 2026年6月15日(月)17:00 2026年7月23日(木)(予定) 交付決定〜2027年1月29日(金)17:00(予定) 2027年1月29日(金)17:00(予定)
2次締切分

区分 締切日 交付決定日 事業実施期間 事業実績報告期限
通常枠 2026年6月15日(月)17:00 2026年7月23日(木)(予定) 交付決定〜2027年1月29日(金)17:00(予定) 2027年1月29日(金)17:00(予定)
インボイス枠(インボイス対応類型)
インボイス枠(電子取引類型)
セキュリティ対策推進枠
複数者連携デジタル化・AI導入枠 2026年8月25日(火)17:00 2026年10月7日(水)(予定) 交付決定〜2027年3月31日(水)17:00(予定) 2027年3月31日(水)17:00(予定)
3次締切分
区分 締切日 交付決定日 事業実施期間 事業実績報告期限
通常枠 2026年7月21日(火)17:00 2026年9月2日(水)(予定) 交付決定〜2027年2月26日(金)17:00(予定) 2027年2月26日(金)17:00(予定)
インボイス枠(インボイス対応類型)
インボイス枠(電子取引類型)
セキュリティ対策推進枠

4次締切分
区分 締切日 交付決定日 事業実施期間 事業実績報告期限
通常枠 2026年8月25日(火)17:00 2026年10月7日(水)(予定) 交付決定〜2027年3月31日(水)17:00(予定) 2027年3月31日(水)17:00(予定)
インボイス枠(インボイス対応類型)
インボイス枠(電子取引類型)
セキュリティ対策推進枠

締切の直前はアクセスが集中するため、接続時間が通常よりも長くかかってしまう可能性があります。各種申請・提出はスケジュールをしっかり立て、日時に余裕をもって準備をしましょう。

5. 新規申請・手続きの流れを解説

本章では、新規申請から交付決定までの流れについて解説します。

①「デジタル化・AI導入補助金2026」の公募要領を理解する

申請を進めるうえで最初に行うステップが、公募要領の確認です。

公募要領には、本補助金の目的、対象となる事業者の要件、補助対象経費、申請方法、審査基準など、申請に必要な情報がまとめられています。

また、公募要領は毎年内容が更新されるため、過去の制度を参考にするだけでは不十分です。2026年度版の最新情報を確認し、制度の趣旨や変更点を理解したうえで申請準備を進めることが、採択率を高めるうえでも重要です。

公募要領は、以下より確認できます。
デジタル化・AI導入補助金2026」の公募要領
 

②GビズIDプライムの取得とSECURITY ACTION宣言の実施

2-1.「GビズIDプライム」の取得

交付申請を行う際には、GビズIDプライムのID・パスワードが必要になります。
GビズIDプライムをお持ちでない場合は、「GビズID」ホームページより取得しましょう。

取得には約2週間かかるため、早めの申請をおすすめします。

2-2.「SECURITY ACTION」の宣言実施

SECURITY ACTIONとは、中小企業自らが情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度です。「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」の実践をベースに、2段階の取り組み目標が設けられています。

申請時点で、1段階目「★一つ星」または、2段階目「★★二つ星」のいずれかの宣言を行い、宣言済アカウントIDを取得している必要があります。

詳細は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)のセキュリティ対策自己宣言のページよりご確認いただけます。

SECURITY ACTIONの宣言済アカウントID発行までの期間は、約2~3日です。
こちらもGビズIDプライムの取得と併せて、早めに申し込みましょう。
 

③IT導入支援事業者とITツールの選定

自社の業種や事業規模、経営課題に沿って、IT導入支援事業者と導入するITツールを選定します。

補助対象となるITツール

大まかな分類として、以下の業務プロセスに該当する ITツールが補助対象となります。

【対象業務プロセス】
① 顧客対応・販売支援
② 決済・債権債務・資金回収
③ 供給・在庫・物流
④ 会計・財務・経営
⑤ 総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情シス・統合業務
⑥ その他業務固有のプロセス
⑦ 汎用・自動化・分析ツール

※⑦単体では申請不可ですが、上記①~⑥と組み合わせることで申請可能です。

例えば、BoxなどのストレージサービスやRPAツールは上記⑦「汎用・自動化・分析ツール」に該当し、単体では申請ができませんが、CRMツール(Salesforceなど)は、①「顧客対応・販売支援」に該当するため、単体で申請可能なケースもあります。

このように、どのツールがどのプロセスに該当するのか判断が難しく、ツール選定には想定以上の時間がかかることがあります。

また、「デジタル化・AI導入補助金」の申請は、IT導入支援事業者(ベンダー)と共同で申請を行うことが必須となっています。

制度要件に合ったITツールを選び、スムーズに申請を進めるためには、どの支援事業者と組むかが非常に重要です。

オルトロボでは、単にツールを紹介するだけではなく、業務内容・課題をヒアリングし、将来的なDX推進計画を踏まえたうえで、最適なITツールの選定から申請サポートまで一貫して伴走しています。

各社様の状況に合わせて最適な進め方をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

④交付申請

IT導入支援事業者との間で商談を進め、交付申請の事業計画を策定した後、以下の流れで交付申請を行います。

申請の流れ
  1. ① IT導入支援事業者から「申請マイページ」の招待を受け、基本情報を入力する。
  2. ② 交付申請に必要となる情報入力・書類添付を行う。
  3. ③ IT導入支援事業者にて、導入するITツール情報、事業計画値を入力する。
  4. ④ 「申請マイページ」上で入力内容確認後、申請に対する宣誓を行い事務局へ提出する。

※複数者連携デジタル化・AI導入枠については、申請フローや交付決定後の手続きが異なります。詳細は「デジタル化・AI導入補助金2026 公募要領:複数者連携デジタル化・AI導入枠」の「3.交付申請方法」よりご確認ください。

上記の交付申請内容の審査が完了すると、交付決定通知がされます。通知を受けた申請者は補助事業者となり、補助事業を開始することができます。

6.最後に:デジタル化・AI導入補助金のご相談はオルトロボまで

「デジタル化・AI導入補助金2026」は、ITツールの導入費用の一部が補助されるため、業務効率化やDX推進に取り組む企業にとって大きな後押しとなります。

一方で、申請枠や補助対象となるITツール、申請手続きなど制度の内容は複雑な部分も多く、ツール選定や申請準備に時間がかかるケースも少なくありません。また、自社の業務課題に合ったITツールを選定し、制度要件を踏まえて申請を進めることで、補助金をより効果的に活用することができます。

オルトロボでは、補助金申請のサポートからITツール導入、その後の業務改善まで一貫してご支援しています。これまで100社以上の企業様のDX推進を支援してきた実績があり、企業の課題や業務内容に合わせた最適なITツールのご提案が可能です。

「自社でも補助金を活用できるのか知りたい」「どのITツールを導入すべきか相談したい」といった場合は、ぜひお気軽にご相談ください。